【確定申告】米国株配当金の外国税額控除の申告で二重課税分を取り戻す

外国税額控除

2月は確定申告の季節ですね。

私は令和3年度の確定申告で初めて、米国株配当金に関する外国税額控除の申告をしました。初てのため、色々調べたりして、時間が結構かかりました。

税理士ではないので、税務申告の専門的なことを書くことはできませんが、個人投資家目線で、外国税額控除の要点手続きを備忘としてまとめておきたいと思います。

米国株における外国税額控除

【外国税額控除の定義】

まず、「外国税額控除」について、国税庁のホームページには以下のとおり記載されています。
外国で支払った税額については、所得税の控除限度額の範囲内で、当年度の税金額より控除できます。

居住者が、その年において外国の法令により所得税に相当する租税(以下「外国所得税」といいます。)を納付することとなる場合には、次の算式(1)で計算した金額(以下「所得税の控除限度額」といいます。)を限度として、その外国所得税額をその年分の所得税額から差し引くことができます。

*(1)所得税の控除限度額=その年分の所得税額×(その年分の調整国外所得金額/その年分の所得総額)

引用元:国税庁ホームページ No.1240 居住者に係る外国税額控除

【米国株式における外国税額控除】

上記の定義を元に、例として、配当金額が100ドルの米国株のケースについて考えてみます。

区分課税国課税割合課税額(配当金100ドルの場合)
a米国配当金額に対して10%100×10%=10ドル
b日本配当金額の90%に対して20.315%90×20.315%=18.3ドル

a.米国とb.日本それぞれで課税され、合計で28.3ドルの税金を支払ったことになります。
(税率約28.3%)

このうちa.の米国で課せられる分が2重課税となるため、この分を当年度に納税する税額から控除することが可能です(*)。

10%というと割合的に結構大きいですね。

*個々人の所得税控除の限度額より実際に税額控除できる金額は変わります。

外国税額控除の申請方法

外国税額控除の適用を受けるためには、確定申告が必要です。
確定申告は国税庁のHPより申告書を作成することができます。
(マイナンバーカードとスマホ(またはカードリーダー)があれば、電子申告が可能です!)

当記事では、確定申告の中の「外国税額控除」の申告作業について、記載させていただきます。
4つのステップです。

なお、「外国税額控除」は確定申告の後半の項目(ほぼ最後の方)のため、それより前の項目で所得等の諸々の申告内容を入力する必要があります。

(1) 証券会社のHPより受取配当金の情報を集約

取引している証券会社の「取引報告書等」といったメニューから受取配当金に関する明細の文書を集めます。

私は楽天証券を使用していますので、例として楽天証券の明細を記載します。
明細の①〜④の数値を確定申告書のフォームに転記することになります。


<楽天証券のHPより引用>

(2) 受取配当金の情報を元に外国税額控除の情報を入力

(1)で集約した配当金の取引情報を、確定申告フォームの「外国税額控除等」の画面で入力していきます。
まずは、「税額控除」メニューより、「外国税額控除等」をクリックします。

クリックすると、下記の画面が表示されますので、(1)で集約した配当明細の情報を転記します。
明細の①〜④と入力画面(下記イメージ)の①〜④は対応しているので、それぞれの値を転記します。

<確定申告の入力画面を抜粋>

数値の他、国名や所得の種類、税種目に加え、イメージには記載はしていないですが、所得の計算期間等の日付についても入力しました。(日付まで入力する必要があるかは、正直わかりませんが、念のため入力)

入力についてですが、私の場合、配当金明細から1件づつ転記しました。
例えば、VOOで年間4回配当を受けた場合は、4件分入力するイメージです。

40件程度ありましたので、地道な作業でした。
結局トータル2時間弱かかりました。
配当金額によっては、控除できる額が、100円に満たない少額のものも一定数ありました。。。

私は特定口座(源泉徴収なし)なしなので、(源泉徴収あり)の場合は、1件別だけでなく合計額だけ入力するだけでも良い可能性があるかもしれませんが、次年度に確認したいと思います。

(3) 調整外国所得税額を入力

(2)の後は、調整外国所得税額を入力します。
米国株の配当金のみ受け取っている場合、当該金額を証券会社の明細を元にに入力するケースが多いと思います。

<確定申告の入力画面を抜粋>

なお、調整国外所得金額とは、国税庁のホームページで以下の通り定義されています。

調整国外所得金額とは、純損失又は雑損失の繰越控除や上場株式等に係る譲渡損失の繰越控除などの各種繰越控除の適用を受けている場合には、その適用前の国外所得金額(非永住者については、国外所得金額のうち国内において支払われ、又は国外から送金された国外源泉所得に係る部分に限ります。)をいいます。

ただし、国外所得金額がその年分の所得総額に相当する金額を超える場合は、その年分の所得総額に相当する金額となります。

入力作業はここで完了です。ただし。「外国所得税額の繰越控除余裕額又は繰越控除限度額の計算」、「前3年以内の所得税の控除限度額等」も該当する人は入力が必要なようです。

(4) 外国税額控除額をチェック

入力が完了したら、「税額控除」の画面にて、自動計算結果を確認することができます。

私は2万3千円程度戻ってきました。配当金額の10%程度の金額となりました。

<確定申告の入力画面を抜粋>

以上、外国税額控除の申告作業内容をまとめさせていただきました。
当記事はあくまで参考としていただき、実際に申告する際は、証券会社や国税庁のHPを、ご覧いただきながらご対応いただけると幸いです。

まとめ

今回、初めて対応した外国税額控除は色々調べながら対応し、作業量もある程度あったので、手間はかかりました。

ただ、これを対応しないと、実質的に還付される税金を受け取り損ねてしまうため、実施してよかったと思います。(作業時間に全く見合わない金額だった場合は、諦めていたかもしれません)

1年ぐらいまでは、外国税額控除の仕組みは恥ずかしながら知らなかったので、情報収集は大事だなと思いました。

今後もライフステージの変化等で自身の状況が変わる(子供、不動産の購入等)ことにより、適用される税額控除や所得控除も増えてくる可能性があるので、税金についても定期的に情報をインプットしていきたいと思います。

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